2017年9月 山形7日目(山形市):山形旅行、最終日


恒例の朝食写真はボケてしまったので、お品書きをば。豆腐に塩納豆をかけたものと、くるみ豆腐という豆だらけの朝食になってしまいました。
この日は天気が悪かったので合羽をリュックに詰め、防水仕様の靴に履き替えて雨天対策をこなします。さて本日の目的地、千歳山に行くには県庁行きのバスで最寄り停留所まで行くのが良さそうで、この大きな道は仙台―山形を結ぶバスが頻繁に通る道路でもあり、我々が降りた停留所の先には県境(宮城・山形)の長 いトンネルがあるようです。
降り立った県庁の前から千歳山が見えます。山の中腹近くまでゆるやかに宅地開発されているのと違い、山が切り立ちその周りを住宅地が取り囲んでいるというような地形です。そんな町に、つい二ヶ月前に熊の目撃情報があったと看板がありました。

登り口からずっと赤い鳥居が立ち並び、ちょっと上がると拝殿があります。説明看板によると、この神社は斯波兼頼(1356年山形入部)の時代になって現在地に移築し「千歳稲荷神社」と呼ばれるようになるが、またの呼び名は「岩五郎稲荷大明神」とも言うそうです。古来の神社本宮は千歳山の八合目にあり、そこには巨岩や霊石があって、さらに南方に二階岩、天狗岩と呼ばれる行者修業の地もあったとのこと。
興味のそそられる説明看板です。残念ながら、時間的に見に行く余裕はありませんでしたが。


上にあがっていくほどに岩がむき出しになっていき、「岩山」らしさが感じられてとてもいい。


クリックで拡大写真が見れます。
5日目の山形市西部と真逆の東部からの眺めです。西部とは違って街がとても近く見えます。千歳山の周辺がまさしく扇状地になっており、この扇の形に沿って山形市の中心街が広がっていき、須川を越えると田畑になっているのがよく判ります。

千歳山はまた自然休養林の指定により、「ゴミを捨てるな」「植物を取るな」「見てるぞ!」という看板がやたらとあり、さらに市民の山と呼ばれているだけあって(標高471m)多くの人が運動がてら散歩がてらこの山にやって来るようで、人間の匂いがあちこち付着した山です。
展望台で声をかけた男性が「帰り道を案内しよう、私もこれから降りる」と言い、野草や山菜に詳しい人で「これは何々の木、これは何々の花」と教えてもらいながらの下山となりました。しかし、今でも覚えているのは何故か赤い実のついた植物(樹木)の名前だけです。(しきみ、つるありどうし、あおはだ、うめもどき、あくしば、つるりんどう、等々)あの時の人!赤い実を見るたび山形を思い出し名前を考えるクセがつきました。どうもありがとう!


二日間もお米を口にしていない我々は、千歳山の近くにあった食べ放題のカフェに飛び込み、思う存分にお米を味わい心もお腹も満たしたのでした。そして午後は馬見ヶ崎川散策です。安山岩を手に入れるために。川のところどころに、流れてきた土砂が堆積してできたであろう中州というか小島があって、時々そこに飛び移りながら小石を観察してみます。
あちこちの小島を移動しまわって、ようやく程よい山形産流紋岩(上)と山形産安山岩(下)をゲットしました。2個ずつカバンにしまいこみ、ホクホクで川をくだっていきます。


この馬見ヶ崎川が長い年月をかけて山裾を削り扇状地を広げてきた川で、川沿いに下っていくとやがて中心街のビルが見えてきます。街に入る頃には野球でもできそうなくらい川原が広々となって、此岸も対岸も大勢の人が芋煮の片付けをやっています。
もうお開きの時間なのか、1グループというにはちょっと人が多いんじゃないかというくらいの大勢でブルーシートを畳んだり、クーラーボックスをワゴン車やミニバスに運び込んだりしていました。かと思えば隅っこにはカップルがゆったりと鍋をつついている。団体行事に芋煮、デートでも芋煮。


お祭りももちろん芋煮で!その名も日本一!!
芋煮大好き県が生み出した「日本一の芋煮フェスティバル」。重機で材料をぶちこみ、かきまぜるそうだ。年に1回だけのこのお祭りには、どこまでも続く長蛇の列をなすという。


そろそろ山形とお別れの時が近づいてまいりました。わずかな残り時間、何をするわけでもなく和菓子屋に立ち寄り、オヤツを買ったり。ホテルへ預けてた荷物を取りに戻り、主人とおしゃべりしたり。
(写真は、納豆餅と言い、この辺りではよく食べられるオヤツだという。おぜんざいを御飯にしたような感覚?あとは、「ぬた」も買いました。仙台で言う「ずんだ餅」の事なのだそう。)


山形駅前の居酒屋で、郷土郷里と銘打ったメニューを楽しむ。右上から時計回りに、芋煮、だし豆腐、玉こん、あけびの肉詰め。あけびは甘い果物かと思っていたのですが、苦くてビックり。芋煮とだし豆腐は、家で作ったほうがおいしいと思う(笑)
軽く日本酒を飲んでいい気分、山形のいろんな風景をまぶたに描きながらぐっすり寝て・・・目が覚めたら、もう朝の大阪になっていることやろう。




・・・後日談・・・

山形のお土産。プルーンとそば粉がお気に入り。温麺はかなり独特な味わいだった。


芋煮とダシです。家で作ったほうがおいしいとか言ってごめんなさい。芋煮は煮込みが足りないし、全然、店と違いますね(笑)ちなみに、ダシはみょうがとおくら多め、刻み昆布は絶対必須やね。



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