香川旅行3日目


香川旅行3日目の朝食は徳島製粉の金ちゃんカップラーメン。地元のカップ麺を食べるのも旅行の醍醐味だと思います。


この日の天気予報の降水確率は20%でした。この程度なら雨は降らないだろう、と石清尾古墳へと向かいました。
石清尾古墳の記事は「城攻め」にて書いておりますので、よろしければご覧ください。

雨に煙る積石塚古墳の見学を終え麓の町で食堂を探します。いくつかお店はありましたが、こちらのお好み焼きで昼食を。最近の凝ったお好み焼きではなく、普通のお好み焼きでした。雨に打たれて冷えた身体を温めれたのがなによりのことでした。


午後からは数年前に訪れたことのある懐かしの栗林公園へ。高松松平家が使用していた庭園で、明治以降に公園となった場所です。
私たちが訪問したときは中華系の客が多く見受けられ、庭園としては繁昌してたと思います。


栗林公園は散歩しながら手入れされた木々や池を楽しむ空間ですが、写真のように少し遠目から眺めるのがとても綺麗です。後方に見える山は先ほど見学した積石塚の古墳がある稲荷山で、庭園では紫雲山と命名されています。季節によっては紫がかって見えるのかもしれませんね。

写真の池では船に乗って遊覧できるのですが、中華系の方達がみなさんマスクをして乗っておられ、少し不自然な光景でした。
しかし、整備された自然の中では、人の姿がなければどこか物悲しく見えてしまうのです。そういう美的観点からしても遊覧船はこの庭園にとてもいい効果をもたらしていると思います。


その客人たちは気づいているだろうか、中国の古代の王である「禹」を祀った「大禹謨」と書かれた碑が、庭園中央にある商工奨励館という展示館の庭に飾ってあることを。
禹は治水の神として崇められていて、今やすっかり有名になってしまった武漢の晴川閣にも禹が祀られており、そこで禹の事績として、高松にも禹の碑がある、と書かれていました。
この碑は江戸時代初期に建てられていて、そのころには禹が日本でも有名になっていたことが分かります。


公園の最後に讃岐民芸館に立ち寄ってみました。まずは讃岐で作られていた民芸品の紹介で、次に鬼瓦の展示。そして特別展示として日本全国の民芸品が集められていました。
讃岐の民芸では、円座というゴザのようなものが、一子相伝で伝えられていたということに少しびっくり。ただの丸いゴザのようなものでしたが、それを作る技術が絶えてしまったと。しかも、将軍に5枚献上するという高級品。いったいどれほど難しいのだろうか。
全国の民芸ではやはり田の神さあ。後ろから見るとやはり男性器に見えます。他にも油壷という髪油を入れる容器。阿波錠というカラクリ錠の展示が面白かったです。

この後、瓦町の天満屋跡ビルがガラガラなのを確認。百貨店の跡地はどこも厳しい。これで一旦ホテルに帰り休憩していると、晩飯も食べずに爆睡してしまった・・・。





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