武漢市の地下鉄にて


武漢市は地下鉄が発達しています。そして、天河空港は武漢市内にあります。ここで肝に銘じておくべきは中国は大陸であり、武漢市と言えど日本の市とは広さのケタが違う!という事です。
写真は天河空港にあった地下鉄の自動券売機なのですが、空いています。我々が検査に引っかかっている間に人混みは過ぎ去ってしまったのでしょう。

天河空港→漢口火車駅の切符を2枚購入いたします。タッチパネル式になっていて判りやすい画面になっていますが、反応が悪くて、指の腹で押してもなかなか次の画面に進みません。旅行も終わろうという時になってやっと気づいたのですが「爪先で叩いたほうが反応がいい」のです。

上の青ボタンで何号線かを選びます。駅構内に掲示されている路線図で、前もって号線を確認しておくと購入がスムーズかもしれません。号線を選択するとその沿線駅名が並びますので、行先の駅を爪先でツンしましょう(それでも反応が遅いのは否めない)。
そして最後に、右メニューの「販票数量」のところで2帳(枚)をツン!
さあ、これで買えるぞと意気込んだはいいが・・・。

あれれ?
画面を改めて見てみると「(使える紙幣)\5.00.\10.00.\20.00」と書いてあるではないか!
そうです。私たちは為替所ですべて100元で両替していたのです。まわりの中国人たちはスイスイと「スマホ決済」で切符を購入していく。私たちは日本人なので周りの事が非常に気になり、焦って焦って仕方がなかったのです。

また別の日の話しになりますが、武漢市内で地下鉄の切符を買う時も焦ってしまいました。画面に\1.00とあったので一生懸命に1元札を入れるのですが、何度入れても戻ってくるのです。ボロボロすぎるから認識してもらえないのか?(商店や市場などで、ボロボロのお札のお釣りをよくもらった。為替所や中国銀行では綺麗なお札をくれた。)と思っていたら、1元で使えるのは硬貨だけだったのです。

20元までしか使えない事に気づいたため、ローソンで高いコーヒーを買ってお金を崩しました。店内の椅子に座って飲んでいましたが、年配の客が来たので立ち上がったところ年配の方が「シェシェ、シェシェ」と言っていました。初めての生シェシェです。

苦労してようやく手に入れた地下鉄の切符が下写真のコインです。プラスチック製で軽くて持ちやすい。

コインだとつい投入口を探してしまいますが、間違えないでください。ICOCAカードのようにパネルにタッチするのです!(写真の、何かが電波を飛ばしたようなマークがタッチパネルです。その上の明るい画面は「お入り下さい」「次の方どうぞ」というメッセージが表示されるものなのでタッチしまくってたら周りに変な目で見られそう)
そしてもう一つ注意すべきことは、出る時は投入口だという事です。また、自動改札口も反応が悪いので、前の人が通過してゲートが閉じてからタッチパネル、もしくはコイン投入をしないと読み取ってくれません。万が一、コイン投入のタイミングを見誤り、出口ゲートが開かない場合は、自動改札口の下に受け皿のようなのが付いているので覗いてみることです。

地下鉄の電車です。武漢市街地に近づくにつれ、混んできます。
椅子が冷たいステンレス(?)なので長時間座っている分にはどうなのかなとは思いますが、通路にポールが一定間隔に並んでいるのがうれしい。天井が日本の電車より低いので、吊り皮が省略されてポールになっていても、余裕で届きます(カシ男カシ女ともに身長175cm程です)。

そこは優れた部分だと感じ入りましたが、もう1つ感心したのは、転落防止柵ならぬ防止壁と言うべきものがホームごとに全体を包んでいるのです。これは転落しようがないわ。
こんな風に安全に配慮しているのですが、自動改札に行く前に検査があるのにはちょっと参ります。空港の保安検査並みの金属探知ゲートを通りX線探知機に手荷物を通過させる必要があるのです。そのため利用者が多い駅や時間帯では長蛇の列ができなかなか進みません。絶対、通勤時の利用を前提にしてないだろ・・・。

ところが、です。
武漢市の賑やかな街のどこかの駅で、降車する我々とすれ違いに乗車してくる1人の男性に目が釘付けになってしまったのです。なぜなら、その若い男性が蓋をしていない両手鍋を持っており、中には調味料で真っ赤になったのであろう煮込みザリガニが数匹入っていたからです。
いい匂いがする・・・思わず振り返ってしまいましたが、周りの人は全く反応していませんでした。車内充満するだろうに。
しかも、それで金属探知機やX線探知機を通過できたんかよ!と。

ある時は、運転士のミスなんだと思うけれど、止まるべき駅の少し手前で急停車した事があったのですが、次の駅で全員降ろされて、次の電車に乗せられました。たぶん、これで解決したんじゃないかな。
JR福知山線脱線事故を思うと、あの運転士もこんな大らかな国だったら最悪な事故にはならなかったのかなあと思ってしまいました(停車すべき線より100m超えてしまったミスで日勤教育された事が事故の引き金になったと言われている)

街中でも車内でも社会主義の中心的なスローガンポスターがよく見られます。12個のスローガンが並んでいるのですが、そこにもう1個「豪放」と付け加えてもいいのではと思っちゃいます。それが中国の美徳でもあるのだから。





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